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沖縄の声を無視し続ける日本を問う

目取真 俊

地を這う声のために


2026年6月23日発売予定
四六判 並製 306頁
定価 1800円+税
ISBN978-4-87714-508-8 C0036



●目次
●書評
●関連書




〈日本の安全保障政策は沖縄を犠牲にすることで成り立っている。「台湾有事」を煽り立て、沖縄を今度は中国との戦争の「捨て石」にすることで利益を上げようとする軍需産業と政治家たちがいる。〉
〈軍隊は自らの存在を維持するため、常に外部に脅威を必要とする。さらにその脅威を実際以上に大きく見せ、人員と予算の増大化を図る。そこに飛びつくのが武器を生産・販売して儲ける軍需産業であり、政治家、官僚、学者、メディア、ゼネコン、地域ボスなどを巻き込んで、巨大な利権構造がつくられる。〉(本文より)


コロナ禍で感染拡大が続く中でも強行された辺野古新基地建設工事。
琉球列島の各島々で行われている自衛隊基地の増強。
くり返される米軍・自衛隊機による重大事故・事件。
執拗に続く沖縄戦の歴史修正……。
かけがえのないものを守るために、沖縄の人びとは粘り強くたたかい、声を上げ続けている。
日本はいつまでその声を無視し続けるのか――
沖縄から日本を問う最新の論考・記録集。



〈著者 略歴〉


著者 目取真 俊(めどるま しゅん)

1960年、沖縄県今帰仁村生まれ。琉球大学法文学部卒。
1983年「魚群記」で第11回琉球新報短編小説賞受賞。1986年「平和通りと名付けられた街を歩いて」で第12回新沖縄文学賞受賞。1997年「水滴」で第117回芥川賞受賞。2000年「魂込め」で第4回木山捷平文学賞、第26回川端康成文学賞受賞。2022年、第7回イ・ホチョル統一路文学賞(韓国)受賞。
著書〈小説〉:『魂魄の道』、『目取真俊短篇小説選集』全3巻〔1 『魚群記』、2 『赤い椰子の葉』、3 『面影と連れて』〕、『眼の奥の森』、『虹の鳥』、『平和通りと名付けられた街を歩いて』(以上影書房)、 『風音』(リトルモア)、 『群蝶の木』、 『魂込め』(以上朝日新聞社)、『水滴』(文藝春秋)ほか。
〈評論集〉:『ヤンバルの深き森と海より《増補新版》』(影書房)、『沖縄「戦後」ゼロ年』(日本放送出版協会)、『沖縄 地を読む 時を見る』(世織書房)ほか。
新聞や雑誌にエッセイ・評論などを発表。
〈共著〉:『沖縄と国家』(角川新書、辺見庸との共著)ほか。
ブログ「海鳴りの島から2」

(本書刊行時点)





 
◆『地を這う声のために』目次

2020年
首里城炎上と辺野古
巨額の辺野古予算――愚劣な浪費 利権化 被災地の復旧に使え
県民の健康と命――軍事費削減し感染症対策に
コロナでも排除される県民の人権――現場で行動する努力と工夫を続ける
「5・15」に考える――進む軍事強化 反転の機に
普天間基地〈引き取り〉運動の欺瞞
非常時の日常
新型コロナウイルス拡大――問われる国、県の対応 検査遅れ、米軍感染多発
リンク論強め、辺野古強行へ――菅政権の姿勢 知事選向け、利権ばらまき
『辺野古に替わる豊かな選択肢』への批判

2021年
搾取された側の歴史――首里城 裏に民衆の苦労
被災地の姿 重なる基地――沖縄から見た東日本大震災10年
刑特法に見る米軍の特権
沖縄戦犠牲者と新基地建設――本部の山にも戦没者遺骨 辺野古土砂への使用禁止を
コロナ禍の沖縄――工事が止まれば集まる必要もないのだ
経済格差と新型コロナ対策――五輪、人命軽視し強行
沖縄戦の犠牲者を踏みにじる新基地建設
深まる日本政治の劣化――岸田政権の発足
あきらめは思うつぼ――「日本復帰」50年の沖縄
名護市長選挙と日本の沖縄差別

2022年
「自宅待機」という放棄――新型コロナ第6波
元首相銃撃と統一教会――腐食していた民主主義 政治私物化、国葬に値せず
アジアの虐殺記録されず――沖縄人の戦争被害と加害
島田知事賛美と戦場への動員

2023年
煽る論者に合理性欠落――「台湾有事」と軍事強化
事故、沖縄のどこでも――宮古沖陸自ヘリ事故 自衛隊強化の犠牲者
島が戦場となれば避難は不可能
追悼 関根賢司さん――沖縄の文学に仕掛け次々
李浩哲文学賞受賞式に参加して
ハマス攻撃から見えるもの――沖縄を危険にさらす日本 九州避難は机上の議論

2024年
相次ぐ米軍、自衛隊事故の背景――「台湾有事」あおり軍事強化 利権に群がる企業と政治家
土地利用規制法=戦争準備法に反対する
非現実的な避難計画――疑問だらけの地下シェルター 戦争回避の努力こそ重要
辺野古新基地は普天間基地の「代替施設」たり得ない
「台湾有事」に踊らされるな――決めるのは市民 自滅招く誤った政策
腐り日本の多数意思に抗う――辺野古 たたかいの10年
琉球弧に群がる軍事利権屋たち
琉球民族遺骨返還訴訟について思うこと
進む民間地の軍事利用――基地ある所が狙われる

2025年
沖縄戦から80年の節目を迎えて考える
シマの根にハーの水は流れているか
少子化が脅かす自衛隊組織
軍隊は住民を守らない――80年前の無念 歴史の教訓を忘れるな
大江・岩波沖縄戦裁判について考える
日本軍の美談に注意必要――生成AIの政治利用懸念
無視される基地問題――続く米軍ファースト 遅れる工事 負担は地元に
弾圧をはねのけ、一歩前へ!――辺野古新基地建設の遅れに焦る沖縄防衛局
自衛隊「差別」改善決議批判 市民監視が暴走止める
地の底で生き続ける抵抗の根
書評 『私たちが中国でしたこと――中国帰還者連絡会の人びと』
(星徹著、緑風出版)
ジャングリア沖縄について
敗戦から80年 動員学徒を靖国神社で政治利用
   *
あとがき








書 評


(準備中)
 





◆関連書◆


 『ヤンバルの深き森と海より《増補新版》』 目取真俊 著

 『魂魄の道』 目取真俊 著

 『虹の鳥』 目取真俊 著

 『眼の奥の森』 目取真俊 著

 『目取真俊短篇小説選集1 魚群記』 目取真俊 著

 『目取真俊短篇小説選集2 赤い椰子の葉』 目取真俊 著

 『目取真俊短篇小説選集3 面影と連れて』 目取真俊 著

 『これが民主主義か?――辺野古新基地に〝NO〟の理由』 新垣 毅、稲嶺 進、高里鈴代、
 高木吉朗、宮城秋乃、木村草太、紙野健二、前川喜平、安田浩一 著

 『目取真俊の世界(オキナワ)――歴史・記憶・物語』 スーザン・ブーテレイ 著

 『私たちの歴史を癒すということ――ワイタンギ条約の課題』 
ロバート・コンセダイン & ジョアナ・コンセダイン 著 中村聡子 訳/上村英明 解説

 『私たち一人ひとりのための国際人権法入門』 申 惠丰 著

 友だちを助けるための国際人権法入門』 申 惠丰 著

 『山羊の肺 沖縄 一九六八-二〇〇五年【復刻版】』 平敷兼七 著

 『ぼくたち、ここにいるよ―高江の森の小さないのち《増補版》』 アキノ隊員 写真・文
 【小学中学年以上~大人まで】

 内海愛子・高橋哲哉・徐京植 編著 『石原都知事「三国人」発言の何が問題なのか』

 『日本型ヘイトスピーチとは何か――社会を破壊するレイシズムの登場』 梁 英聖(リャン・ヨンソン) 著

 『沖縄おんな紀行――光と影』 もろさわようこ 著

『あるB・C級戦犯の戦後史――ほんとうの戦争責任とは何か』 富永正三 著

『自分で考え判断する教育を求めて――「日の丸・君が代」をめぐる私の現場闘争史』
根津公子 著

『フェデリコ・ガルシア・ロルカ 子どもの心をもった詩人』 
イアン・ギブソン 文/ハビエル・サバラ 絵/平井うらら 訳
 【小学5・6年生~大人まで】