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朝鮮・冬物語 1928-1947

磯谷季次
わが青春の朝鮮


1984年10月刊
四六判上製422頁
定価 2500円+税
ISBN978-4-87714-197-4

●目次
●書評
●関連書




前・戦中、朝鮮の地にあって朝鮮人同志とともに組合活動、反帝運動を展開、治安維持法違反で十年の歳月を厳寒の牢獄ですごした著者は、戦後は凄惨な状態にあった在留日本人の引揚げに粉骨砕身した。時代の稀なる記録であり、感動的証言である。



〈著者略歴〉
磯谷季次(いそがや・すえじ)

1907年静岡市に生まれる。
1928年歩兵七十六連隊入隊、朝鮮・羅南に渡る。除隊後、興南窒素の太平洋労組事件(第2次)において治安維持法違反容疑で検挙投獄。以後約十年を厳寒の「植民地の獄」ですごす。朝鮮人革命家たちと友情の絆で固く結ばれる。
日本敗戦後、北朝鮮在住日本人の帰国に東奔西走。1947年帰国。以後、報道写真ニュースの発行、小学校夜警などの仕事にたずさわる。
著書『良き日よ、来たれ』(花伝社)

(本書刊行時点)




◆『わが青春の朝鮮』目次◆

 まえがき

前篇
 橋番
 門出
 回想の浅草
 白刃の下露と消ゆ
 放浪
 池田英憲のことなど
 朝鮮へ
 梧村面南部洞
 海辺の部落で
 新生
 「太労」の旗の下に
 興南工場の出現
 本宮の夜
 嵐
 厳寒の独房
 馬場正雄と金在奎
 新拘置監の死刑囚たち
 関島五・三〇事件
 特別監第三棟の住人たち
 木工場にて
 病棟
 将軍と病囚

後編
 長津郡物語り(一)
 長津郡物語り(二)
 咸興にて
 集団避難民
 旧友
 富坪の悲劇と李相北
 盤竜山情懐
 星の如く

日記 一九四六・一・二五〜一九四七・一・四

 あとがき
 参考文献









書 評





(準備中)



◆関連書◆




 『1945,鉄原』 イ ヒョン 著/梁玉順 訳

 『生命の詩人・尹東柱――『空と風と星と詩』誕生の秘蹟』 多胡吉郎 著

 『無援の海峡――ヒロシマの声、被爆朝鮮人声』 平岡 敬 著

 『時代と記憶――メディア・朝鮮・ヒロシマ』 平岡 敬 著

 『秤にかけてはならない―日朝問題を考える座標軸』 徐 京植(ソ・キョンシク) 著

 『記憶の火葬――在日を生きる―いまは、かつての〈戦前〉の地で』 黄 英治(ファン・ヨンチ) 著

 『あの壁まで』 黄 英治(ファン・ヨンチ) 著

 『「韓国からの通信」の時代―韓国・危機の15年を日韓のジャーナリズムはいかにたたかったか』
 池 明観 著