既刊書案内
詩集・歌集・句集
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李正子 著
彷徨夢幻
ISBN978-4-87714-473-9 C0095
2017年5月刊 四六判並製 208頁 \2000
戦う女など言うのは誰なのスーパーの半額ばかり伸ばしてる手に
ヘイトスピーチいえヘイトクライム谺する少女の夏を揺るがせて過ぐ
――故・近藤芳美氏が絶賛したデビューから三十余年。在日コリアンとして、女性として、母として、生きる日々の想いを詠む。愛する者を亡くし、詠えずに過ぎた眠れぬ夜の空白と暗黒を、三十一文字に託す。歴史を詠い、変わらない日本を問う。歳月を刻む第六歌集。
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〔旧版〕 |
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ガルシア・ロルカ 著/平井うらら 訳・解説
ガルシア・ロルカ 対訳 タマリット詩集
ISBN978-4-87714-470-8 C0098
2017年5月刊 A5判並製181頁 \2500
(旧版:2008年11月刊)
「僕は眠りたい ほんの少し、/ほんの少し、一分、一世紀、/しかし、みんな知っていて欲しい/僕が死んだのではないことを」 (「人知れぬ死のガセーラ」より)
ファシズムに抗う心を謳い上げ銃殺されたロルカ最晩年の詩集、初の全訳・対訳版!
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小池玲子/中川曠人 著
詩と随想 碧いガラスの靴と武甲山
ISBN978-4-87714-457-9 C0092
2015年4月刊 A5判並製158頁 \2000
1965年2月19日、17歳の高校生・小池玲子は自筆詩集を残して自死した。遺書を托された教師・中川曠人は半世紀をかけてその魂と対話を重ねる。小池の詩集全篇と中川の追想2篇、金子光晴ら詩人・作家らの批評文を集めた「栞」(投込み)を収録。
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大場義宏 著
豆―土も空気も満足な水さえないところに
大場義宏ライト・ヴァース集 2004〜2013
ISBN978-4-87714-443-2 C0092
2014年2月刊 A5判上製120頁 \2000
「詩の発見は闘いであり、いわゆるライト・ヴァースも詩であり得る。若き詩人宮澤賢治が表現として、もっと言えば表現手法として手離せなかった童話のように、と。」(あとがきより)
戦後詩に画期的業績を残し早逝した詩人・黒田喜夫の論考で知られる山形在住の詩人による第6詩集。
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李正子 著
鳳仙花のうた 〔新装版〕
ISBN978-4-87714-297-1 C0095
2012年12月刊(旧版:2003年2月) 四六判並製283頁 \2000
民族と出会いそめしはチョーセン人とはやされし春六歳なりき―― 日本の地方都市で生まれ育った一人の在日朝鮮人女性が、短歌との出会いを通していかに自らの正体性(アイデンティティ)を獲得していったか。「日本」に生まれたがゆえに知る悲しみとは何か――。多くのリクエストに応え新装・普及版として再刊。
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李正子 著
李正子歌集 沙果、林檎そして
ISBN978-4-87714-410-4 C0092
2010年11月刊 四六判上製221頁 \2200
デラシネに保証などなきふるさともなくて口ずさむ朝鮮の詩(うた)――この国の強いる理不尽が、百年つづく支配の闇が、悲しみとなってふりつもり、凝固する……。在日韓国人として、一人の生活者として日本に生きる「日常」を短歌に読みつづけてきた著者による、エッセイ6篇を織り込んだ待望の第五歌集。
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金夏日 著
金夏日歌集 一族の墓
ISBN978-4-87714-396-1 C0092
2009年6月刊 四六判上製178頁 \2000
1939年、13歳で日本支配下の朝鮮半島から渡日。2年後にハンセン病を発病。以来、在日朝鮮人として、ハンセン病患者として、あらゆる困難を背負いつつ生き抜いてきた六十余年の歳月。故郷(韓国)や友人たちへの想い、日々の暮らしの情景等を、点字を舌で読む「舌読」で学んだ短歌に結晶させた第五歌集。巻末にエッセイ4篇を収録。年譜も付す。解説=水野昌雄 |
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尹健次 著
尹健次詩集 冬の森
ISBN978-4-87714-398-5 C0092
2009年6月刊 A5判上製127頁 \2000
冬の陽ざしを浴びて/雪の上に浮かぶおのれの影/孤独と慈しみと愛おしさ/生きることの哀歓が雪を這う/逡巡と苦悶/ひとすじの光がそっと射しこむとき/雪道を歩みつづける意欲がめばえる
…… (「冬の森」より) 跋文=永井愛
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金龍澤/藤本治 著
共同詩集 ぼろぼろ倶楽部
(金龍澤:他郷詩篇/藤本治:酩酊詩篇)
ISBN4-87714-344-0 C0092
2005年12月刊 四六判上製208頁 \2000 [在庫僅少]
「金が切れた とたんに明りが消えた/また/孤独の古巣に戻ろう//灯/お前だけは/いつまでも闇に抵抗してくれるね」(――金龍澤「春雨に」)
深い友情に結ばれた「老年」の二人が、日本の歴史や朝鮮半島の現在、「在日」、世界平和について語る。
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宮尾節子 著
ドストエフスキーの青空 宮尾節子詩集
ISBN978-4-87714-339-8 C0092
2005年12月刊 四六判上製208頁 \1800 【発行:文游社】
誰とかは もういいじゃないですか
こことはどこか ドストエフスキーの青空が見える場所
こいがのぼっていく ここでしあわせになりましたか はい。
心の戸をたたく詩集。
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石川逸子 著
定本 千鳥ケ淵へ行きましたか
ISBN4-87714-335-1 C0092
2005年8月刊 四六判上製160頁 \1800
1982年より20年以上ミニ通信「ヒロシマ・ナガサキを考える」を発行し、旧日本軍の侵略戦争を問い続けてきた著者の代表作。10年に及ぶ“ドラマティック・リーディング”公演で深い感動と共感を多くの人びとに呼び起こした長篇詩集の増補決定版。
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伊藤伸太朗 著
詩集 野薔薇忌
ISBN4-87714-321-1 C0092
2004年9月刊 A5判変型上製220頁 \2000
師・井上光晴氏を偲ぶ表題詩の他、生死の境から生還し、突如鮮烈に甦った少年の日々の原風景を克明に描写した長編詩「帰郷」ほか、33篇を収録する。著者自身の手になるカラー写真8葉を付す。
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石川逸子 編
〈日本の戦争〉と詩人たち
ISBN4-87714-317-3 C0095
2004年7月刊 四六判上製272頁 \2400 [美本切れ]
アジアへの日本の侵略戦争や植民地支配、沖縄戦、原爆体験を詩人たちはどのようなことばに託したか。原民喜、正田篠枝、原口喜久也、雷石楡、陳輝、尹東柱、姜舜、桃原邑子、濱口國雄、桜井哲夫らの、〈忘却の歴史〉への抵抗とことばたち。
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天児照月 著
句集 寒 鴉
2003年4月刊 四六判120頁 \2000
作家・江馬修との出会いによって文学に開眼、のち山口誓子主催の「天狼」で句作を学んだ著者は、生家である浄土真宗・正行寺の住職、大学講師も兼ねつつ評論活動にも専心。十数年の句作活動のなかから精選した第一句集である。
井上光晴 編
井上光晴詩集 長い溝
1992年10月刊 A5判100頁 \2000 [在庫僅少・美本切れ]
“虐げられた人びと”の側に立って、その苦難の状況をいかに突破し、どうすれば人間は真の“自由への道”を獲得できるか、豊かな文学的創造力を駆使して問いつづけた著者の遺稿詩集。野間宏・島尾敏雄への追悼詩等16篇収録。
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