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戦後文学/文学評論・研究



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太田哲男
「断念」の系譜
―近代日本文学への一視角
ISBN978-4-87714-446-3 C0095
2014年5月刊 四六判上製302頁 \2800

日本思想史研究者である著者が、<文学>と<思想史>の間を往還しつつ、石原吉郎の精神世界に深く関わるとともに近代日本文学をも規定する「断念」という言葉を基調に、漱石、荷風、有島、賢治、高杉一郎、大江健三郎、大西巨人、宮崎駿、桐野夏生らの諸作品を論じる。



スーザン・ブーテレイ  Susan Bouterey 著
目取真俊の世界(オキナワ)
―歴史・記憶・物語
ISBN978-4-87714-419-7 C0095
2011年12月刊 四六判上製253頁 \2500

現代沖縄を代表する作家・目取真俊(めどるま・しゅん)の作品世界を、沖縄に刻まれた戦争の記憶の分有・継承、文化、ジェンダー等を基軸に読み解く初の本格評論。第一章:目取真俊の世界、第二章:「水滴」論、第三章:「風音」論、第四章:「魂込め(まぶいぐみ)」論。



武藤武美
プロレタリア文学の経験を読む
―浮浪ニヒリズムの時代とその精神史
ISBN978-4-87714-418-0 C0095
2011年12月刊 四六判上製330頁 \2500

1920年代(大正末期から昭和初期)に形成された浮浪化した都市文化の生態とその精神風景を、正宗白鳥、尾崎翠、中野重治、葉山嘉樹らの作品を通し追究、その克服の道をさぐるとともに、藤田省三論におよぶ異色の文学・都市文化論。



本堂 明
夢ナキ季節ノ歌―近代日本文学における「浮遊」の諸相
ISBN978-4-87714-417-3 C0095
2011年11月刊 四六判上製342頁 \2500

混沌と不安の支配する現代都市における解体的な精神状況を、憂鬱や浮浪感覚に焦点をあてつつ表現した佐藤春夫、逸見猶吉、小熊秀雄等の作品の中に読み解くとともに、思想家・藤田省三の批評精神を追尋する。



日暮(ひぐらし)(まさ)
近世考―西鶴・近松・芭蕉・秋成
ISBN978-4-87714-402-9 C0095
2010年2月刊 四六判上製284頁 \2800

貨幣経済の急速な発達は、江戸期の社会・人々の精神にいかなる変容を及ぼしたか。文学者たちは、その急激な変化といかに対峙し、格闘したか。人間味あふれる近世文学の作品世界から“資本の本質”を読み解く、画期的近世文学論。


第1回 「いける本大賞」 受賞!⇒ 記事


尾鷲卓彦
三国志誕生―真のヒーローは誰か
ISBN4-87714-346-7 C0022
2006年3月刊 A5判並製270頁 \2500

政治と文学の狭間を誠実に生き抜いた曹操。その死によって魏・蜀・呉の三国が鼎立するまでの後漢末、中国大陸を疾駆した男たちの生のドラマを詩文のなかに読み解く。従来の「三国志」神話を根底から覆す歴史エッセイ。




片山泰佑

「超」小説作法―井上光晴文学伝習所講義
2001年5月刊 四六判190頁 \1800


小説が上手になったって、それが、どうっていうのよ―井上光晴はこう言って伝習所生のドギモを抜いた。全国の伝習所での作品に即した具体的な講義を再現した臨場感溢れる井上流小説論。




大川公一
 
竹林の隠者―富士正晴の生涯
1999年6月刊 四六判257頁 \2200


薮に囲まれた茅屋に蟄居しながら戦後の狂騒を拒否し、“高度成長”にも背を向けてもっぱら古い現実の「補修」に心を傾け、人間の真の在りようをすぐれた多くの作品で問いつづけた異色の戦後文学者の生涯を多くの証言で辿る。




中野重治の会
 
中野重治研究 第一輯
1997年9月刊 A5判240頁 \2500  【中野重治の会発行】


執筆者=ミリアム・シルバーバーグ(満田郁夫訳)/丸山珪一/鶴見太郎/並木洋之/満田郁夫/横手一彦/F目卯女。中野重治・富士正晴往復書簡。シンポジウム=『甲乙丙丁』を読む。/『梨の花』二篇収録。




簾内敬司
 
宮澤賢治―遠くからの知恵
1995年7月刊 四六判144頁 \1800


就職・セールス活動の苦闘、妹の死、そして農民への不眠不休の技術指導―一方で「グスコーブドリの伝記」や「銀河鉄道の夜」などをはじめとする驚異的な創造世界―賢治の“修羅”像を独自の視点で描く。推せん=藤田省三氏。




大倉徹也  
「超」文章読本
1995年1月 四六判288頁 \1700 
[在庫僅少]

文章は難しいものではない。自分らしい文章を書きたいという夢と希望があれば。推せん=永六輔氏「あなたの文章が変わります。文章は映像でもあると、CMコピーから文豪までの例文で立証するこの本は商品でいえば価格破壊」




影書房編集部
井上光晴追悼文集 狼火はいまだあがらず
1994年5月刊 A5判函入り466頁 \6000 [在庫僅少]

戦後文学の沃野を烈しく一気に駆け抜けた井上光晴の死(1992・5)を悼む弔辞、作家・批評家・詩人等の追悼文、作家・作品論、埴谷雄高・瀬戸内寂聴の追悼対談、友人・知人・編集者・親族・文学伝習所生の哀悼文を集成する。




楜澤厚生
ウーティス
無人の誕生
1989年6月刊 A5判変型264頁 \2800
[在庫僅少・美本切れ]

どこでもない場所=ユートピアとともに、古今の想像力を刺激しつづけた、誰でもない者=ウーティス。ホメーロスからM・エンデに至るまでの関心を惹きつづけた〈無人〉の系譜に、文学、民族学はじめ様々な領域を動員して挑む。




井波律子
中国的レトリックの伝統
1987年4月刊 A5判変型344頁 \2800

曹操から毛沢東まで、乱世をしたたかに生きた人びとはどのような表現を用いて状況を切り拓いたか。気鋭による本格的な表現論・詩論集。T政治的レトリックの伝統/U文学的レトリックの伝統/V日本文学への影響の三部構成。




富士正晴
乱世人間案内―退屈翁の知的長征
1984年6月刊 A5判変型300頁 \2200 
[在庫僅少・美本切れ]

関西の地にあって小説に評論に画に独自の境地を貫ぬく著者の身辺記・交遊記、そして東西にわたる書中の旅・古典論等エッセイ・評論58篇を収録する。憮然として乱世を生きる当世「隠者」の批評精神。




埴谷雄高
戦後の先行者たち―同時代追悼文集
1984年4月刊 A5判変型310頁 \2200

死んでしまったものはもう何事も語らない―原民喜・梅崎春生・三島由紀夫・高橋和巳・椎名麟三・花田清輝・武田泰淳・竹内好・平野謙・荒正人・福永武彦の11氏に捧げる深い哀悼と友情溢れるレクイエム。