東日本大震災、原発事故の被災地から立ち上がる人びと。風力、太陽光、小水力など自然エネルギー利用で地域を興す人びと。地元の農業や林業・漁業を再生させることで地域の環境と経済を守ろうとする人びと……。放射能汚染、過疎、高齢化、孤立化など様ざまな困難や社会状況を乗りこえつつ、地域でつながり新しいコミュニティーで助けあい学びあい、従来にはなかったアイデアで地域経済・社会をきりひらく人びとによる実践例。「生活と自治」(生活クラブ連合会発行)連載の「新潮流
にんげん模様」等から厳選したルポルタージュ32編。
【本文より抜粋】
●「モノをもらうばかりでなく、自分たちで働きたい」(福島市/かーちゃんの力・プロジェクト協議会)
●「編み物を通じて新たに人とつながる決意をした」(岩手県宮古市/愛編む宮古)
●「痛みを負ったからこそ決してマイナスに終わらせず、可能性を発信し続けていこう」(宮城県丸森町/そのつ森)
●「一緒に生きていて良かったという日をたくさんつくりましょう」(宮城県女川町/うみねこハウス)
●「食べ物と同じように電気も選べればいいのに」(北海道浜頓別町/グリーンファンド)
●「ここまで再生可能エネルギーの導入が進んだのは、地域資源を徹底的に生かす、共生と循環の考え方によります」(高知県梼原町/再生可能エネ自給100%をめざすまち)
●「今度は俺らが森をつくり、100年後の未来に恩を送る番」(岩手県大槌町/吉里吉里国)
●「若者が安心して定住できるように、仕事と収入と住居の3点セットを用意」(長野県根羽村/根羽村森林組合)
●「資源と環境を次世代につなぐことが一番、その次に自分らの暮らしがある。金から入ったら何もできん」(三重県桑名市/赤須賀漁業協同組合)
●「地域のものを積極的に食べる流通をつくれば、商品にならないような農作物もお金にできるし農家の助けにもなります」(熊本県南阿蘇村/南阿蘇の農と自然を守る人びと)
●「お金を介さずに何かを日常の暮らしのなかから学べる場を」(熊本市/地域交流サロン「ばあちゃんち」)
●「子どもと親が一対一ではなく、共有空間で育てている感じ」(東京都世田谷区/きぬたま あそび村)
●「出発点は、外部資本への抵抗」「自分たちのことは自分たちでやろうという精神が基本にあります」(沖縄県国頭村/奥共同店)
●「このガソリンスタンドは村の福祉事業の一環」(長野県泰阜村/地域を守り在宅福祉を支える人びと)
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〈著者紹介〉
【執筆】
市川はるみ いちかわ はるみ
1964年生まれ。京都府出身。共著:『新・買ってはいけない5』(金曜日)
上垣喜寛 うえがき よしひろ
1983年生まれ。埼玉県出身。共著:『震災以降』(三一書房)
樫田秀樹 かしだ ひでき
1959年生まれ。北海道出身。著書:『悪夢の超特急 リニア中央新幹線』(旬報社)他
佐藤由美 さとう ゆみ
1961年生まれ。山形県出身。共書:『持続可能なまちは小さく、美しい』(学芸出版社)他
瀬戸義章 せと よしあき
1983年生まれ。神奈川県出身。著書:『「ゴミ」を知れば経済がわかる』(PHP研究所)
高田沙織 たかだ さおり
1987年生まれ。神奈川県出身。
瀧井宏臣 たきい ひろおみ
1958年生まれ。東京都出身。著書:『ダントツ技術』(祥伝社新書)他。
田辺樹実 たなべ たつき
1951年生まれ。山口県出身。元生活クラブ連合会職員。社会福祉法人「風の村」常勤顧問。
高橋宏子 たかはし ひろこ
1967年生まれ。福岡県出身。元「生活と自治」編集担当職員。
宮下 睦 みやした むつみ
1961年生まれ。群馬県出身。「生活と自治」編集担当職員。
山田 衛 やまだ まもる
1961年生まれ。静岡県出身。「生活と自治」編集担当職員。
【写真】
大串祥子 おおぐし しょうこ
佐賀県出身。
尾崎三朗 おざき さぶろう
1958年生まれ。東京都出身。
越智貴雄 おち たかお
1979年生まれ。大阪府出身。
タカオカ邦彦 たかおか くにひこ
1955年生まれ。滋賀県出身。
田嶋雅巳 たじま まさみ
1953年生まれ。愛知県出身。
永野佳世 ながの かよ
1970年生まれ。静岡県出身。
丸橋ユキ まるはし ゆき
1976年生まれ。東京都出身。
御堂義乘 みどう よしのり
1955年生まれ。大分出身。
長谷川健郎 はせがわ けんろう
1950年生まれ。福岡県出身。
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