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“内なる軍国主義”と格闘し続けた政治学者の遺稿論集

内山秀夫 /内山秀夫遺稿集刊行委員会

いのちの民主主義を求めて


2015年4月刊
A5判上製520頁
定価 4200円+税
ISBN978-4-87714-456-2 C3031


●目次
●書評
●関連書



人を父にもち、海軍兵学校に入ることが唯一の人生と思い定めていた軍国少年は、15歳で敗戦を迎える。呆然自失のままその後、慶應大学経済学部大学院に進むが、1949年当時、「戦争」のセの字も語らぬ教授陣に、自分との格闘を覚悟する。ひとりの先輩により政治学への道を示され、<一身にして二生>の人生を歩み始める――。本書は、新聞・雑誌に掲載された文章を集め、人間が人間らしく生き得る条件を模索しつづけた内山の思考が辿れるように構成されている。戦後70年の節目の時、「内山政治学」を問う。年譜と詳細な著書目録を付す。



〈著者紹介〉

内山秀夫
(うちやま・ひでお)

1930年、東京市生まれ。
慶応大学名誉教授。元新潟国際情報大学学長。
慶應義塾大学経済学部卒業。同大学院中退。同大学法学部政治学科学士入学。
同大学院法学研究科博士課程修了。
1973~94年、慶應義塾大学法学部政治学科教授。
1988~94年、慶應義塾福澤研究センター所長。
1994~98年、新潟国際情報大学(初代)学長。
2008年、死去。
主な著書:『民族の基層』、『政治と政治学とのあいだ』、『文明としてのヨーロッパ』、『敵国日本―太平洋戦争時、アメリカは日本をどう見たか?』ほか、著訳書多数。





◆『いのちの民主主義を求めて』 目次◆

まえがき

第1章 自画像あるいは私の精神史
恵まれた塾内外の先達――比較政治学の仲間たち
石坂さんの黄ばんだノート
忘れられない本 丸山眞男『政治の世界』
生きるということの意味――一つの石坂巌論
遥かなる架橋
いちばん身近な政治
執筆ノート『敗戦と民主化
――GHQ経済分析官の見た日本』

第2章 政治学を語る
比較政治学と近代化 日本の近代化を考える指標
政治学の課題
現代における政治変動の意義について
三権分立の神話と可能性
政治学の革命
政治学の現在 日本政治学会と松下圭一
『政治学における現代』
政治学の基本文献
『民族の基層』
蘇生への比較政治哲学 新民主主義理論の構築へ向けて!

第3章 未完の革命としての戦後民主主義
「人間」の存続のための「人間」の協同――セミナー「日韓関係の将来」に参加して
国家の時代と戦後民主主義の転生
未完の革命としての戦後民主主義
世界に革新的変化の予兆〈書評〉
歴史と人生の創造としての自己発見〈書評〉
憲政一一〇年の日本と日本人
知の共和国を求めて
人間のゆくえ
――社会主義体制の崩壊の後に
人間と社会と大学と
オーウェルの想像力と現代3
 矛盾覚えぬ思考の危機
わがこだわり
尊敬される国家をめざして
息苦しさがます中で
「戦後五十年を迎えて」
「敗戦から戦後へ」

第4章 一身にして二生・一人にして両身
         ――福沢を座標軸として考える
私の場合としての福沢諭吉
『学問のすゝめ』を読む
「福澤諭吉と長岡藩
――小林雄七郎を中心として
二十一世紀に読み通す
――福澤諭吉における合理と非合理
せめて“近代”
福澤研究センター所長に就任した石坂巌君
橋川文三文庫によせて

第5章 沖縄、沖縄の人々、そして私たち
沖縄、沖縄人、そして日本国憲法
近代沖縄の青春像 県費第一回留学生物語

世界史的力学を体験 志半ばに死んだ明治沖縄人
旧支配層は反発 「しばしば反逆者扱いも」
異彩放った謝花昇 貴族への強烈な対抗意識
東京への旅程17日間 尚泰王に面会 破格の待遇、天皇拝謁
カタカシラを結って 郷里には秘密にされた断髪
おう盛な批判精神 大田朝敷 福沢と同質の文明論
出世街道をばく進 岸本賀昌 地方制度改革で手腕
初の衆議院議員に 高嶺朝教 琉球新報の創刊に参加
忽然と消えた山口 護得久、豊見城 対照的に近代史に登場
丸暗記では通らず 英書訳語の大試業 岸本に「学業の甲」
民権運動に活路 階級打破の象徴だった謝花
困難時に新聞発刊 沖縄の情報革命に先べん
主体化の契機を模索 一貫した人生歩んだ大田
公同会運動 中心となった留学生 自治体制構想 大日本帝国のミニ版
状況判断を誤る 大田ら公同会運動で反省
指導権の奪回目指す 留学生らに残された唯一の道
高嶺、代議士を辞任 背景に政治思想上の対立
沖縄の地位向上に力 開明性身につけた護得久
“無臭の人”大田朝敷 掘り下げられていない思想
解析ない近代沖縄 留学生たちの追跡も不足

第6章 追悼 同学の師友を偲んで
丸山眞男氏死去 「普遍的なるもの」を学んだ
高畠通敏さんを悼む
 人間を根拠にした政治学/かなわなかった集大成
ある手紙のいきさつ 
石川真澄さんへの追悼
石坂巌先生追悼文(弔辞)

第7章 第7章 社会を凝視する《時評》――憲法、戦争、教育
靖国“公式化”への政治底流
金鵄勲章の復権
国家は秘密をもてない
憲法は国家目的
北方領土で共生を
噴出する民族紛争
沖縄と憲法
小海の学級編成問題
国名の法制化を求める
教育基本法・憲法の改正論議
戦後民主主義の出発点
憲法の「真意」と改正の動き
歴史が教える平和への道筋
新憲法草案の主権在民
「愛国心」教育のねらい

第8章 エッセー
わが衝撃の書
新潟から
風邪
生きざま
今こそ與謝野晶子を
悲しむ人ふえるのは政治が悪いから

あとがき
凡例・年譜・目録


 







書 評




(準備中)







◆関連書◆

 『戦後知識人と民衆観』 赤澤史朗、北河賢三、黒川みどり 編

 『藤田省三小論集 戦後精神の経験Ⅰ 1954-1975』 飯田泰三・宮村治雄 編

 『藤田省三小論集 戦後精神の経験Ⅱ 1975-1995』 飯田泰三・宮村治雄 編