北海道の雄大な自然のなか、製鉄所の煙突が林立する蘭内(室蘭)を舞台に、家族から離れ、見知らぬ街で生きる少年〈六〉――まるで無人島に流れついたロビンソン・クルーソーのように、彼はさまざまな人たちとの出会いや公害問題・アイヌ差別などの新しい経験に学び成長していく。少年の夢と冒険を描いた力作長篇。 |
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〈著者紹介〉
富盛菊枝(とみもり・きくえ)
児童文学作家。日本文藝家協会会員。日本女子大学家政学部児童学科卒。
著書:『ぼくのジャングル』(1965年,理論社)
『鉄の街のロビンソン』(1971年,あかね書房)
『子どものころ戦争があった』(共著,1974年,あかね書房)
『わたしの娘時代』(編著,1974年,童心社)
『いたどり谷にきえたふたり』(1985年,太平出版社)
『おやおやべんとうくまべんとう』(1986年,ポプラ社)
『さまざまな戦後 第1集』(共著,1995年,日本経済評論社)
『51年目のあたらしい憲法のはなし』(共著,1997年,洋々社)
『金子みすゞ花と海と空の詩』(共著,2003年,勉誠出版)
『知里幸恵『アイヌ神謡集』への道』(共著,2003年,東京書籍)
『子どもの時のなかへ』(2004年,影書房)
『故郷の川を遡る鮭の背に』(2013年,影書房) 他
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