冤罪を生み出す構造的欠陥を抱える日本の警察・検察・司法。そして警察発表を鵜呑みにして容疑者段階から犯人扱いで報じる報道機関も「冤罪を生む構造」の重要な一角を占めてきた。これらの改革が進まない限り、新たな冤罪はつくられつづける。
1968年に起きた、「自白も物証もなく、目撃証人もいないのに、死刑判決」という特異な事件であった「波崎(はさき)事件」を中心に追いながら、過去の冤罪事件や欧米の陪審制なども参照しつつ、日本の司法制度の問題点を分かりやすく具体的に分析・検証する。★高校生から
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〈著者略歴〉
根本行雄(ねもと・ゆきお)
1953年、千葉県銚子市に生まれる。
1976年、龍谷大学文学部哲学科哲学専攻卒業。
1979年、「松岸学習塾」を開設し、近隣に住む小学生に算数と作文、中学生に英語と数学などを教えながら、哲学および文学(創作行為論)の研究と市民運動をしている。
現在「人生哲学研究会」代表。「日本科学哲学会」会員。「科学読物研究会」会員。「日本数学協会」会員。「波崎事件対策連絡会議」会員。「陪審裁判を考える会」会員。成田「実験村」村民。
著書:『科学の本っておもしろい』第3集・第4集(連合出版)、『新・科学の本っておもしろい』(連合出版)に執筆。
ホームページ「地球展望台」:http://homepage3.nifty.com/AIYKO19/
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「波崎事件の再審を考える会」のホームページ:http://www.asahi-net.or.jp/~VT7N-YND/
(本書刊行時点)
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