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時代の病巣を浮き彫りにする痛憤の詩集

戸谷 崗 詩集
私たちはどんな時代を
生きているのか考



2015年5月刊
A5判上製155頁
定価 2000円+税
ISBN978-4-87714-458-6 C0092


●目次
●書評
●関連書



「ブラック・ブラック・ブラック
会社の歯車や捩子は途中で外れたのでも狂ったのでもなく
初めから変ることなく順調に動いていて
逆に私達の心身の歯車や捩子が外れるように狂うように仕向けられていたのだ」
(「ブラック・ブラック・ブラック」より)
時代の病巣を抉剔、照射、凝視し、カルテのごとく、呪謡のごとくつづる、「現代病草紙」としての詩篇14篇。



〈著者紹介〉

戸谷 崗
(とや・こう)

1946年、栃木県小山市生まれ。
著書に、評論『存在と仮構――現代詩論集』(創樹社、1979年)、詩集『島の系譜・島への系譜』(一風堂、1986年)がある。
詩誌『gaga』編集発行人。同誌に宮澤賢治論を連載中。




◆『私たちはどんな時代を生きているのか考』 目次◆

●カルテ1・若者
ブラック・ブラック・ブラック
疥癬だらけのネットカフェ
偏差値の伝染病(パンデミック)
吐き気に耐える通勤電車
格差からのドロップ

●カルテ2・世界
自己免疫疾患に喘ぐアメリカの自滅へと向かう姿態
インクラビリの昼間――ヴェネツィアの旅から
不妊症の海へ
放射性雲(プルーン)の遠い行方
健忘症の反復を越えて

●カルテ3・家族
痴呆の森から
不整脈の日々の中で
塀の中への依存
癌の都より

あとがき








書 評




(準備中)







◆関連書◆